MY OWN PRIVATE IDAHO

タイトルにやられる。myでownでprivate!映画の中ではマイクは他人と流動的に関わっていて(スコットを除いて。でも結局スコットも?)、でもタイトルはすごく個人の、内省的なことを強調してて、そこがこの映画の回帰意識の現われなんだろうな。マイクは奔放に生きつつも、いつも母親の幻想みたいなのを抱えて生きてる。そういうところ。



でもこの映画の旨みってそこよりはマイクの若さゆえの危うさと刹那的なところにあると思うの。で、サントがそういうのを撮るのがすごく上手いと思う。そういうのを溢れさすタイミングとか、そのときの雰囲気とか。この映画で言えばもちろんあの焚き火のシーンね。



あと撮り方が面白かった。sexのシーンがスティールになってるところ。なんでああいう風にしたんだろう。そこに重きを置いたから?逆に置きたくなかったから?個人的にはsexが断片的な記憶としてしか、彼らの記憶には残らないってことなのかなーとか思ったり。



結局、マイクの想いは彼の中でどうなって行ったんだろう。