女教師は二度抱かれた/松尾スズキ


大竹しのぶ市川染五郎が主演だったんだけど、大竹しのぶ凄すぎた。普段、テレビの中で見る彼女はやりすぎ感と嫌な女感ばっちりで苦手だったんだけど、舞台で見る彼女は圧巻。
 主人公(市川)が高校の頃付き合ってた女教師(大竹)が演出家として売れっ子になった主人公の前に再び現れる。で、この女教師には当時婚約者がいて・・・。みたいな役で、まあ結構ドロドロというかネチネチして且つぶっ飛んだ役立ったんだけど、彼女はこういう役のためにいるんだーと妙に納得。


舞台は2/3位かなりコメディで進んでいくんですが、これがほんっとに笑いっぱなし。パロディーあり、出落ち的なのあり、無茶振りありであー面白かった!



でも松尾スズキがこのまま終わるわけねーという気持ちがいつもあるから、ちょっとした間に、ここからシリアスに!?とかちょっとドキドキ。してたらキターーーーー。どろりどろりと今まで積み重なってきた事件が一気に主人公の下に降りかかってくる。不条理を通り越してどうすんの?!これ!みたいな。


結果的に自分で言った事・やったことの責任は自分で取るしかない。みたいなオチだったと思うんだけど、これが全然すがすがしくない終わりなんだよねー笑 説教くさくなくするとこうなっちゃうんだろうかとも思うが、この後味の悪さも松尾スズキなら、ワザとか?とも思う。

うーん、濃かった。





個人的にはあの間の抜けた顔でしっかり突っ込む良々が大変面白かった。赤と青のオカマなんていねーよ!